タケルとショウのコンビによって、停滞していたプロジェクトは着実に前進する。
資料の完成度、対応の早さ、関係部署との連携――
どれも以前とは明らかに違い、周囲の社員は静かに評価を改め始める。
その一方で斎藤課長は、自分の指示がなくても現場が回っている現実に苛立ちを募らせる。
成果が出るほど、課長の存在感は薄れていく。
会議の席で、他部署の管理職が
「この進行はタケルさん主導ですよね」
と口にしたことで、タケルの名前が初めて“公の場”で評価される。
タケル自身はまだ自覚がない。
しかし、職場の視線が確実に変わり始めていることを感じ取る。
一方、杉山は仕事を任されない時間が増え、
「何も言われないこと」が、これほど苦しいものかを初めて知る。



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