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【不屈な父親奮闘記】第27話「パパ、スマートホーム化を企む」

オリジナルマンガ

【今回の見どころ】

今回のテーマは、「最新技術に挑んだ父、最後に一番アナログな結末を迎える!」です。

腰を痛めた原因を、

「時代遅れの生活のせいだ!」

と結論づけたパパは、家中をスマートホーム化する一大プロジェクトを開始します。

スマートスピーカーやスマートロック、スマート照明など、最新機器を次々と導入し、「これこそ現代のパパだ!」と意気揚々。

ところが、設定を進めるほど家の中は大混乱。

くしゃみをすれば照明が赤く点滅し、冷蔵庫を開ければクラシック音楽が鳴り響き、AIスピーカーは「すみません、よくわかりません」を繰り返すばかり。

便利になるはずだった家は、いつしか家族を困らせる”ハイテク迷宮”へと変わってしまいます。

そして迎えるクライマックス。

「おやすみモード」を誇らしげに起動した直後、夜食を買いに外へ出たパパ。

帰宅すると、自分で設定したスマートロックに締め出されるという、まさかの展開が待っていました。

必死にAIへ話しかけても返ってくるのは、

「すみません。よくわかりません。」

という無情な返事だけ。

深夜、自宅の前でスマートフォンに向かって必死にお願いする姿は、最新技術を使いこなそうとしたお父さんらしい、笑いと哀愁に満ちた名場面です。

そして最後の

「※この後、パパは警察に通報されました。」

という一文まで含めて、『不屈な父親奮闘記』らしい見事なオチになっています。

【本文】

ある日、パパは腰を押さえながら深いため息をついていた。重い買い物袋を持って階段を上がった瞬間、腰に激痛が走ったのだ。

「原因はこれだ……!」

パパは家の中を見渡しながら断言する。

「この時代遅れの生活が、俺の体を壊したんだ!」

ドアの鍵を手で回し、電気のスイッチを押し、リモコンで家電を操作する——そんなアナログな暮らしが腰痛の原因だと、パパは勝手に結論づけたのである。

そして翌日。
パパは意気揚々と巨大な段ボールをいくつも抱えて帰宅した。

中から出てきたのは、
スマートスピーカー、スマート電球、スマートロック、センサー機器など、最新のスマートホーム機器の山

「これこそが現代のパパの姿だ!」

パパは目を輝かせながら宣言する。
家族は呆然とその様子を見ていた。

数日後。

パパはノートパソコンを開き、ケーブルだらけの机の前で設定作業に没頭していた。

「よし……完璧だ……」

しかし、その結果は予想とは違う方向へ進んでいく。

パパがくしゃみをした瞬間——

ピカピカッ

リビングの照明が突然赤く点滅する。

「侵入者アラートだ!」

とパパは満足そうにうなずくが、家族はただ困惑するばかり。

さらに、冷蔵庫を開けると——

♪ジャーン♪

ベートーヴェンのクラシック音楽が大音量で再生される。

「料理の気分が盛り上がるだろ?」

パパは得意げだ。

しかしAIスピーカーは頻繁にこう答える。

「すみません、よくわかりません」

「すみません、理解できませんでした」

「もう一度お願いします」

その機械的な声が、家中に何度も響く。

数日で家は完全にテクノロジーのカオス空間になってしまった。

そしてある夜。

パパは最後の仕上げとしてスマホを取り出す。

「よし……ついに完成だ!」

おやすみモード起動!」

カチッ。

家の照明が一斉に消え、玄関や窓の鍵がすべて自動ロックされる。

「これで家中のセキュリティは完璧だ!」

パパは満足そうに頷く。

しかし、その直後。

「……あ」

パパはお腹をさする。

「夜食買うの忘れてた」

パパはコンビニへ向かうため玄関を出た。

数分後。

コンビニ袋をぶら下げて帰宅したパパは、玄関の前で立ち止まる。

ガチャ。

ガチャ。

ドアが開かない。

「……あれ?」

パパはスマホを操作する。

しかしスマートロックはびくともしない。

「AIさん、ドア開けて」

沈黙。

「AIさん?聞こえてる?」

無情な音声が返ってくる。

「すみません。よくわかりません」

深夜。

家の前でスマホに向かって必死に話しかける不審な中年男性。

「お願いだ……開けて……」

その様子を見た近所の住民が通報した。

数分後、警察官が到着する。

「こんな時間に何をしているんですか?」

パパは震える声で答える。

「……自分の家に、入れないんです」

こうしてパパのスマートホーム計画は、
最も原始的な結果を迎えたのだった。

※この後、パパは本当に警察に通報されました。

【作者コメント】

便利なものが増えるほど、生活はもっと楽になる。

そう思って最新家電やAI機器に挑戦した経験がある方も多いのではないでしょうか。

今回のお父さんも、「家族をもっと便利な暮らしにしたい」という純粋な思いから、スマートホーム化に挑戦しました。

しかし、新しい技術は便利である一方、使いこなすまでには少し時間が必要です。

説明書を読まずに挑戦した結果、家全体が予想外の動きを始め、最後には自分自身が家に入れなくなるという、お父さんらしい結末になってしまいました。

それでも、新しいことに興味を持ち、年齢に関係なく挑戦を続ける姿勢は、とても素敵なことだと思います。

失敗しても笑い話に変え、また次の挑戦へ向かう。

それこそが『不屈な父親奮闘記』のお父さんが持つ、一番の魅力なのかもしれません。

第1話からここまで、お父さんは何度も空回りし、そのたびに少し落ち込みながらも、家族のために挑戦を続けてきました。

笑われても、失敗しても、決して諦めない。

そんな不器用で愛すべきお父さんの姿を、これからも温かく見守っていただけたら嬉しいです。ありがとうございました。