オリジナルWeb漫画:フリーター奮闘記シリーズ 第2話
コンビニのバックヤード。
壁に貼られたシフト表の前で、マサシはじっと立ち尽くしていた。
自分の名前の横に書かれた勤務日数を何度も見直す。
「……あれ?」
来週のシフト。
そこには、いつもより明らかに少ない勤務日数が並んでいた。
その下には店長のメモが貼られている。
「来週から少し減らすね(店長)」
マサシの額にうっすら汗が浮かぶ。
「来週のシフト……激減……?」
一瞬、嫌な予感が胸をよぎる。
しかし次の瞬間、マサシは自分に言い聞かせるように首を振った。
「いや……これは……」
「自由時間が増えたってことだ!」
ポジティブ変換である。
むしろチャンスだと考える。
「自分を見つめ直す時間だ。」
スマホを取り出し、求人アプリを開くマサシ。
「単発バイトでもやってみるか……」
しかし画面に並ぶ条件はなかなか厳しい。
「経験者歓迎」
「体力に自信のある方」
「早朝5時集合」
どれも微妙にハードルが高い。
スクロールする手が、だんだん止まっていく。
そして気づけば――
部屋の中。
午後三時。
マサシは布団の上に転がっていた。
スマホを片手に動画を見ながら、ポテチをつまんでいる。
「ゴロゴロ……」
窓の外では昼の光が静かに差し込んでいた。
テレビもつけっぱなし。
テーブルの上には飲みかけのペットボトル。
完全に“休日モード”である。
ふと、マサシは机の上のノートを手に取る。
そこには今日の予定が書かれていた。
――予定
午後:将来について考える
しかし、その下は完全に白紙だった。
マサシはしばらくノートを見つめる。
そして小さく笑った。
「白紙ってことは……」
「何でも書けるってことだよな。」
そう言ってペンを持つ。
だが、しばらく考えても何も浮かばない。
結局、マサシはノートを閉じた。
窓の外では夕方の光が少しずつ色を変え始めている。
「……まあいいか。」
そうつぶやきながら、再びベッドに寝転ぶマサシ。
今日もまた、静かな一日が終わろうとしていた。


