斎藤課長は、管理職研修という名目で部署を離れることになる。
事実上の異動であり、職場から姿を消す。
後任の体制として、タケルが現場リーダーを任される。
派手な昇進ではないが、確かな信頼の証だった。
杉山は以前よりも真面目に仕事へ向き合い、
ショウも成長し、チームには穏やかな緊張感が戻る。
忙しい日常の中、タケルはふと気づく。
「俺は、あの頃ほど苦しくない」
職場は完璧ではない。
嫌なことも、理不尽も、まだある。
それでも――
自分で立ち、自分で選び、前に進めるようになった。
静かな達成感とともに、
タケルの“会社員奮闘記”は一区切りを迎える。

